「複雑な設定やプログラミングなしで簡単にAIチャットボットを作りたい!」
「無料でGPT-4oやGemini ProなどのAIモデルでチャットボットを作る方法ってある?」
という疑問や悩みを持っていませんか?
Cozeなら初心者でも簡単にAIチャットボットを作成して、さまざまなチャットツールと連携することができます。
しかもなんと、無料です!
Cozeの公式サイト(https://www.coze.com/)
今回の記事ではCozeの紹介と実際にLINEと連携したAIチャットボットの作り方を解説します。
この記事は、以下のような方におすすめ!
Cozeについて知りたい方
AIチャットボットを作りたいけど、難しいことはわからない方
この記事を読めば、
Cozeの使い方が理解できて、
LINEで利用できるAIチャットボットを作成できるようになります。
AIチャットボットをビジネスや生活に取り入れて、生産性を爆上げしていきましょう!
Cozeとは
Cozeは、誰でも簡単に無料でAIチャットボットを作成できるプラットフォームです。
Cozeの公式サイト(https://www.coze.com/)
Cozeには大きく分けて2つのサービスがあって、
一つは、自分でAIチャットボットを作ることができるサービスで、
もう一つは、他の人が公開しているチャットボットを利用できるというサービスです!
AIチャットボットを作る
これはCozeのメインサービスで、無料でAIチャットボットを作ることができます。
作成したAIチャットボットはCoze上で使用したり、
LINEやSlackなどのチャットツールに流すことができます。
でも「無料ってことは古いAIモデルしか使えないんじゃないの?」
って思いますよね?
ちゃんと最新のChatGPT-4oやGemini1.5 Proを選択できます!
さらに、AIに不慣れな方は「自分でも作れるの?」って不安に思いますよね?
安心してください。
もしあなたがAIに関して専門的な知識を持っていなくても大丈夫!
作成したいAIチャットボットの特徴や機能を日本語で指示するだけで
難しいことはCozeが自動でやってくれます。
設定段階から自動で最適化してくれる機能が多く備わってて
基本的なAIチャットボットなら、本当にわずか数分で作れちゃいます。
後ほど詳しく解説するのですが、結構衝撃ですよ!
他の人が公開しているAIチャットボットを使う
CozeにはAIチャットボットストアがあって、他の人が公開しているチャットボットを使うことができます。
ストアってことは有料?って思うかもしれないけど、
すべて無料で利用できるので安心してください。
例えば、個人的に使ってみて良かったのが「【写真でOK】AIカロリー計算くん」
LINEのチャットに食べ物の写真を送信するだけで、
面倒なカロリー計算をしてくれるというAIチャットボットで、これがとても便利だった。
こんな感じで、他の人が作ったAIチャットボットを使ってみるのもCozeの楽しみ方の一つです。
Cozeで作成できるAIチャットボットの特徴
Cozeの概要がわかったところで、
Cozeで作成できるAIチャットボットの特徴を、一緒に見ていきましょう。
ここでは主な機能を中心にその特徴をご紹介しますね。
実際の設定画面を見たら、もっと詳細な設定ができるのが分かります!
AIモデル
先にも触れましたが、CozeではGPT-4oやGemini1.5Proなどの最新AIモデルを選択することができます。
それぞれのAIモデルごとでトークン上限はありますが、
すべて無料で利用できることを考えればそこまで気になりません。
画像生成
CozeのAIチャットボットは画像生成も可能で、
リクエストに応じて最適な画像生成AIを選択して画像生成を実行してくれます。
DALL-E、Stable Diffusion、MidJourney、DeepArtなど
有名な画像生成AIを自動選択して結果を返してくれます。
このあたりもCozeの優秀なポイントですよね。
何度も言ってごめんなさい、無料です。
トリガー
トリガー機能は、AIチャットボットを自動実行させるための機能です。
毎日指定の時間にタスクを実行するなど、
AIチャットボットが動き出すイベントを指定することができます。
夜ご飯の時間になったら、余っている食材で作れるレシピを通知してくれるみたいなことが実現できるわけですね。
ワークフロー
ワークフローは複雑な処理を行いたい場合に使用する機能です。
例えば、
ユーザーからのリクエストを受け取り、
AIでリクエスト内容を翻訳をした後、
Webブラウジングをしてその結果をデータファイルにまとめて
リクエストしたユーザーに返す。
といったように、いくつかのステップを含む一連の動作で最終的な結果を生成する必要がある場合に有効です。
プラグイン
プラグインは、AIチャットボットに追加する拡張機能のことです。
既にさまざまなプラグインが用意されているので、
AIチャットボットを作成するときは必要なプラグインを選ぶだけOK!
例えば、
株式情報を扱いたい場合は、
株式マーケット情報を取得できるプラグインを使うことで、マーケットデータを扱えるようになります。
ナレッジデータ
ナレッジデータを指定すると、AIチャットボットが応答時にナレッジデータを参照して回答を生成します。
ナレッジデータにはNotionやGoogleドキュメントなどのWebサービスや、
テキストやPDFなどのファイルデータを指定できるので扱いやすいですね。
例えば、
一般的な回答じゃなくて、社内だけで通用するような回答をさせたい時にナレッジデータは有効的です。
Cozeを利用する上での注意点
Cozeの特徴や機能がわかったところで、利用する上での注意点を確認しておきましょう。
Cozeは他のチャットボット作成ツールと比較しても、
無料でこれだけの機能を提供している非常に魅力的なサービスです。
でも全く注意しなくてもいいわけではありません。
AIモデル毎にトークン上限がある
選択するAIモデルによって上限は異なりますが、転送量リミットがあります。
ようは、チャット上でやり取りするデータ量には制限がありますよってことです。
ですが、翌日になれば使用量がリセットされます。
公開されている一部ドキュメントが日本語に未対応
CozeのBot Storeは日本語をサポートしていますが、一部のドキュメントでは日本語をサポートしていません。
でもCozeは日本語への対応に力を入れているので、
早くCozeの全てのドキュメントが日本語をサポートすることを期待しています。
Bot Storeのチャットボットが日本語以外で返答することがある
CozeのBot Storeには世界中のクリエイターが制作したAIチャットボットが公開されています。
そのため、AIチャットボットの返答に日本語以外が混じることがあります。
でも、日本語で作成されたAIチャットボットもだんだん多くなってきていて、
今後より多くの日本ユーザーがAIチャットボットを開発してくれるのが楽しみです!
CozeでAIチャットボットを作る方法
実際にCozeでAIチャットボットを作成してみましょう。
今回は、アメリカの経済ニュースを通知してくれるAIチャットボットを作ってみます。
アカウント作成のところから説明していきますので、
一緒に進めるだけでAIチャットボットが完成しますよ!
まず、Cozeアカウントを作成してログインします
すると、アカウントの作成方法を聞かれます。
Google連携、もしくは、電話番号でのアカウント作成方法を選択できます。
今回は、Google連携を選択しました。
あとは画面に沿ってアクセス許可を行います。
最後に「Username」を求められるので任意の文字列を入力して「Save」ボタンを押します。
ちなみに、「Username」はアカウント作成後でも変更可能です。
これでCozeアカウントの作成は完了です。
その後ログインして、ホーム画面が表示されることを確認しましょう!
AIチャットボットを作成する
左のサイドバーにある「+ Create bot」をクリックします。
すると、ダイアログが開くのでAIチャットボットの基本事項を入力します。
「Workspace」は、Personalしか選択できないのでこのままでOK。
「Bot name」には、AIチャットボットの名前を入力します。
「Bot description」には、AIチャットボットの説明を入力しますが、
任意入力なので、入力しなくてもOKです。
最後にボットのアイコンを決めますが、ここもAIが自動で生成してくれます。
「Generate」ボタンを押すといい感じのアイコン画像を生成してくれるのでお手軽です。
いい感じのアイコンにしてくれたので、最後に「Confirm」を押して完了です。
すると、AIチャットボットの作成画面が開きます。
作成画面は、大きくカスタマイズするエリアと、動作確認をするプレビューエリアで分かれています。
Persona & Promptでは、どんなチャットボットを作成したのかを日本語で入力します。
ざっくりとした書き方でOKです。
かけたら、右上の「Optimize」ボタンを押してください。
AIが入力された内容を解釈して、詳細な設計に最適化してくれます!
内容に問題がなければ、「Use」ボタンを押すと反映されました。
AIモデルを選択するには、上部のモデル名が書かれている箇所をクリックします。
デフォルトでは「GPT-4」が選択されています。
モデルによって回答のクオリティや口調が変わりますので、
プレビューで動作確認しながら好みのAIモデルを選択しましょう。
Web検索などの必要なプラグインを追加しますが、
ここでもAIが自動で最適化してくれる機能があります。
Pluginsの右にある「A」ボタンを押すと、
先ほど作成したプロンプトから必要なプラグインを自動で追加してくれるんです。
すると、AIが必要と思われるプラグインを自動で選んで追加してくれました。
ただ、ほとんどニュースに関するプラグインなので、
余分なプラグインも含まれていそうですよね。
トリガーを設定すれば、自動的に条件を満たした時に作動してくれます。
Triggersの「+」ボタンを押すと、設定画面が開きます。
「Name」にはトリガーの名前を入力します。
「Trigger Type」はどんなトリガーを設定するのかを選択します。
今回は東京時間の朝9時に、ニュースを通知するように設定しました。
「Task execution」は、どんな動作を実行するのかという内容を指定します。
今回は『プロンプトから「アメリカの経済ニュース」と入力すること』を実行してもらいます。
「Bot prompt」を選択して「アメリカの経済ニュース」と入力して、
最後に「Save」ボタンをおして完了です。
ちなみに、
「Allow users to create scheduled triggers during chatting」にトグルをオンにすると、
このAIチャットボット利用者がプロンプトから、
トリガー時間をカスタマイズできるようになります。
プロンプトに「アメリカの経済ニュース」と入力して動作を確認してみます。
動かしてみると、1件しかニュースを通知してくれないので、
3件通知するようにPersona & Promptを変更しました。
この状態で動かしてみると、
アメリカ以外のニュースも混じっていますが、3件のニュースを通知してくれました。
このように細かいところはプロンプトを調整して、チャットボットを作り上げていきます。
今回はAIチャットボットのご紹介が優先なので、
精度はイマイチですが、一旦これでAIチャットボットは完成とします。
「Publish」ボタンを押すと、チャットボットが起動時のメッセージングなどの設定画面が開きます。
ここでは、最初の画面で表示するOpening textなどを設定しますが、
今回は特に必要ないので「Skip and publish」ボタンを押します。
すると、「Changelog」と「Publish to」を設定する画面になります。
「Changelog」には今回の変更ログを入力しますが、
ここでも「Generate」ボタンを押せば、変更内容をAIが自動的に生成してくれます。
また、「Publish to」では、このAIチャットボットをどこに流すかを選択します。
Coze Bot Storeに公開する場合はこのままPublishボタンを押して完了です。
公開先は少なくとも一つ選択しなければ「Publish」ボタンを押せません。
LINEチャットにのみ公開したい場合は、
「Publish」ボタンを押さずに、次で説明するLINEチャットとの連携方法に進んでください。
CozeとLINEチャットの連携方法
Cozeで作成したAIチャットボットをLINEチャットに流す方法を解説します。
LINE連携を実現するためには、CozeとLINEチャネルの双方にそれぞれの設定値を登録する必要があります。
まずはLINEチャネルを作成した後に、
LINEチャネルとAIチャットボットの双方に設定を設定する流れで解説します。
一つ一つは難しくありませんので、順を追って一緒に確認していきましょう。
LINEデベロッパーサイトでチャネルを作成する
LINEでAIチャットボット用のチャネルを作成して、
そのチャネルへの認証情報を用意します。
LINEデベロッパーのWebサイトへアクセスして、
右上の「コンソールへログイン」ボタンを押します。
この時に、LINEアカウントか、ビジネスカウントでログインすることになります。
もしアカウントを持っていないのであれば、「アカウントを作成」ボタンから作成しておきましょう。
LINEデベロッパーのコンソールにログインして、
下部にある「新規プロバイダー作成」ボタンを押します。
任意のプロバイダー名を入力して、「次へ」ボタンを押します。
プロバイダーを作成すると中央にチャネル作成画面が表示されていますので、
Messaging APIを選択してください。
チャネル作成画面が開きますので、
必須項目のみ入力して下部にある「作成」ボタンを押してください。
必須項目は任意の文字列を入力するだけですが、参考までに設定値を残しておきます。
キャプチャにはありませんが、メールアドレスはご自身のメールアドレスを指定してください。
確認ダイアログが表示されますので、問題なければ「作成」ボタンを押します。
このあと利用規約が表示されますので、内容を確認して「同意」を押してください。
これで無事に、チャネルが作成できました。
AIチャットボットの設定
AIチャットボットにLINEチャネルの認証情報を登録します。
Publish to画面でLINEのConfigureボタンを押します。
すると、次のような画面が表示されます。
キャプチャに設定内容を掲載しましたが、
AIチャットボットには、LINEチャネルの「チャネルID」「チャネルシークレット」「チャネルアクセストークン」を登録します。
また反対に、LINEチャネルにはAIチャットボットのWebhook URLを登録します。
LINEチャネルのチャネルIDとチャネルシークレットは、「チャネル基本設定」タブの中にあります。
これらを先ほどのAIチャットボットのLINE認証画面に入力します。
まず、Messaging API設定タブをクリックします。
設定画面に「チャネルアクセストークン」の発行ボタンがありますのでクリックすると、
チャネルアクセストークンが生成されます。
生成されたチャネルアクセストークンを、AIチャットボットのLINE認証画面に入力します。
すべての項目を入力したらSaveボタンを押して保存します。
LINEのステータスが「Configured」になっていることを確認できれば成功です。
LINE連携ができたら、AIチャットボット自体を公開します。
右上の「Publish」ボタンを押すと、
「Publication submitted!」と表示されていることを確認して「Finish」ボタンを押して完了です。
LINEチャネルのMessaging API設定
LINEチャネルに、AIチャットボットのWebhook URLを登録します。
Messaging APIタブの中にあるWebhook設定の編集ボタンを押します。
AIチャットボットのWebhook URLを入力して「更新」ボタンを押します
更新ボタンを押すと、検証ボタンが表示されますので、
正常に接続できるのかを検証します。
検証ボタンを押して、成功と表示されればOKです。
Webhookの利用トグルをオンにすれば有効か完了です!
これは補足的な設定になりますが、
LINEチャネルは、デフォルトで自動応答するように設定されてるので、
自動応答しないように設定します。
まず、LINEチャネルのMessanging APIタブから「LINE Official Manager」へ移動して、
「あいさつメッセージ」と「応答メッセージ」をオフにすれば、自動応答は返ってこなくなります。
お疲れ様でした。
これで全ての設定が完了しました!
LINEでの動作確認
すべての設定が終わったので、実際に動作を確認してみましょう。
まずは、作成済みのLINE公式チャネルを友達追加します。
Massaging API設定の中にあるQRコードから登録するのが便利です。
友だちに追加して「アメリカの経済ニュース」と打つと、正常にニュースを3件返してくれました。
Cozeのよくある質問(FAQ)
まとめ
今回の記事では、CozeでAIチャットボットを作る方法ついて説明しました。
Cozeの公式サイト(https://www.coze.com/)
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
- Cozeは 無料で簡単にAIチャットボットを作成できるプラットフォーム
- 専門的な知識は不要で簡単に作成したAIチャットボットで さまざまなチャットツールと連携可能
- Cozeに入力した情報の取り扱いについて記載がないので 個人情報や機密情報は入力に注意
AIチャットボットの作成を通して、Cozeの魅力を感じていただけたのではないでしょうか。
Cozeは、無料で簡単にAIチャットボットを作成できる強力なプラットフォームです。
ぜひこの記事を参考にして、CozeのAIチャットボットに触れてみてください!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。